親子支援
アニーの幼児教育
私たちの考える幼児教育とはただ単に勉強ができて才能を開花させるという考え方ではありません。
親子の絆、コミュニケーションを通して本当に楽しく幸せな家庭を築 く、それが何よりも大切だと考えています。
子ども達の自然な能力を引き出しながら、素敵な親子関係を築くこと。この方法を多くのお母さん・お父さんに伝えたい。その想いからこの活動を続けています。
子育て中のお父さん、お母さんに伝えたいこと
(アニーこども福祉協会理事長:大原 信子)
子育てで大切なこと
子育てで大事なことは、子どもたちがリラックスできる環境にいるということです。子どもたちの周りの人達がニコニコ笑顔でいると、自然に子どもたちも表情豊かになっていきます。
お母さん。毎日赤ちゃんに向かって心の底から笑っていますか?赤ちゃんはお母さんが大好きです。
ですから、大好きなお母さんがニコニコ笑っているだけで、自分も嬉しくなり、ニコニコ楽しそうに笑います。
赤ちゃんの笑顔って良いですよね。私も見ているだけでとっても癒されます。でも、「毎日ずーっと笑ってなんていられない」と思うお母さんも多いはずです。しかし、それを解決するための秘訣があります。
それは、夫婦が円満であることです。お父さんがどっしりと構えて、お母さんを支えて笑っているとお母さん笑顔になり、赤ちゃんもニコニコできるんです。ニコニコが広がって、家中が暖かい空気に包まれます。
これを読んでくださっているお父さん。
奥さんは人生で初めて「お母さん」になったんです。分からないことだらけで行ったり来たり。そんなお母さんを優しく、そしてしっかりと支えてあげて下さいね。しかし、「夫婦の仲は良いけれど問題はそれだけじゃなくって・・・。」と思っているお母さんも多いでしょう。子どもの環境作りのために笑顔でいなきゃ、と頭の中では分かっているけどついついイライラしてしまう。そして、「あ~またイライラしちゃった。」と自分を責めてしまう。悩みも人それぞれたくさんあると思います。
『子どもは色々ないたずらをするし、片付けも大変で・・・。』
『だって主人が協力してくれなくって・・・。』
『家事と仕事と子育て全部に手が回らない・・・。』
では、この悩みをスッキリ解決して心に余裕を持って笑顔でいるには一体どうすればいいのでしょうか?子どもに対してイライラしないためにはどうすればいいの?主人が協力してくれるにはどうすればいいの?そのヒントは『相手の気持ちを考える』ことに隠れています。子どもの気持ち、ご主人の気持ち。そこには自分の悩みの「原因」があり、そして、「解決策」があります。アニーこども福祉協会では、子どもとすばらしい毎日を送るために、その「原因」を見つけ、前に進むための、お母さんの支援を行っています。
お母さんが体験していないこと
子ども達に文字や数、図形等を教えているうちに、上手く教材が使えなかったり、楽しめなかったりすると、いろいろ工夫しないといけない事が起こってきますよね。もう、難しくて、とっても大変!と思われる方もいらっしゃるようです。
どうして、こんなに難しくて大変と思うのでしょうか?
これは、お母さん自身の幼児期にも関係があると思います。私達は幼児期をどんな風に過ごしてきたか覚えていませんよね。母乳で育ったのか?ミルクで育ったのか?たくさん抱っこしてもらったのか?おむつはどれ位ではずれたのか?よく泣く子だったのか? 人見知りはどうだったのか?全然、覚えていません。(時々、極まれに覚えていらっしゃる方がいるようですが・・・。)
でも、たくさんのお母さん達に出会い、いろいろ聞かせた頂いている内にちょっとした法則が見つかったんです。
私が子育て中の時、ストレス発散はテレビを見る事だったんですが、『本を読んだり、雑誌などを見てストレス発散してます。本を読むこと好きですよ。』というお母さん達がいらしたんです。彼女達は子どもたちにも絵本を買って読み聞かせをしていました。特別な事ではなく、ごく普通に。
そして、お母さん達の小さい時を思い出して頂くとお家に絵本がいっぱいあった事がわかりました。小さい時に絵本があったのですから当然、見たり、読み聞かせをしてもらったり、読んだりしてきたと思います。そのような環境にあった方は、何のためらいもなく子どもたちに絵本を与える事が出来るんですよね。
逆に、本があまり無い環境に育った私のようなお母さんは、まだ文字が読めないんだから早く与える事は無い。と考えたり、どのように、読んであげる事がいいのか、全く分かりません。座って読んであげるのがいいのか?寝る前に読んであげるのがいいのか?こんな事まで悩んでしまうんですよね。
つまり、お母さん自身が体験してない事を始める、という事はとっても大変なんです。ですから、『あ~出来ないな~』と思う前に、「初めてなんだから仕方がないよね。ま~楽しくやってみよう。」と自分を褒めながら続けると案外簡単に出来ますよ。
褒めて教える、褒めて育てる
褒める子どもは良く育つ。褒めて育てる育児等など。褒めましょう!!という本がいっぱい出ていますが、育児中のお母さん達にお伺いすると「ははは、褒めてません。」「あー。分かっているんだけど怒ってる。」と、お話なさる方が多いです。(そういう私も褒め方なんて分からなかったんですが・・・。)ちょっとしたコツをマスターすると上手になりますよ。
きっと、みなさんそうだと思いますが、比べられるのはとっても嫌ですよね。例えば、ご主人から、「隣の奥さん、スレンダーで綺麗だなー。お前も頑張ったら?」なんて、言われたり、「友人の家に行ったら、奥さん料理上手であいつ幸せだよ。教えてもらったら」と、こんな事言われたら頑張れませんよね。やる気無くしちゃいます。
子どもたちも同じです。「隣のみっちゃんは良い子ね。どーしてあなたは・・・。」とか、「同じ月齢・年齢なのにあの子は出来てあなたはまだ出来ないの?」なんて、最悪です。
比べる必要はありません。それぞれ、今 興味ある事、無い事、得意な事、苦手な事がありますから、今出来た事を「上手に出来たね。」「わー、すごい!すごい!」「こんなに出来たのね」と褒めてあげましょう。赤ちゃんでも同じです。褒められている事は分かっていますから。
絵本を読んであげるときも、カード等をする時も同じです。時々、絵本を2冊しか見てくれません、とか、カードを10枚しか見てくれません、と悩んでいるお母さんにお会いする事がありますが、絵本を2冊も見たのね。カードを10枚も見たのね。と認め、褒める事です。
たくさんのお母さんにお会いする機会がありますが、褒め上手のお母さんのお子さんは落ち着きがあってとっても良い子に育っています。もちろん、絵本をみたり、文字を教えてもらったりする事も大好きです。
褒める事によって、興味がある事、得意な事をもっともっと好きになります。
褒める事によって、もっともっと学びたいと思います。
褒める事によって、学ぶ事が大好きになります。
褒める事によって、自信がつきます。
褒める事によって、親子の関係も良くなります。
こんなに良い事ばかりです。子どもたちはお母さん、お父さんに褒められる事が大好きです。(もちろん、大人も褒められる事は大好きですよね。)今日から、少しづつ、小さい事で良いんです。見つけて褒めてあげましょう。
観察してる?
幼児教育の話となると英語の事や算数の事ばかりになりがちですが、それだけでは上手くいきません。お母さんと、お子さんとの関係がとっても重要なキーポイントになります。お子さんの事をどれだけわかってあげられるか?わかっているかですね。
毎日の生活に終われていると、洗濯して掃除して食事の支度して、あっ!お風呂の掃除も~。もう夜、早く寝かさないと。と、こんな感じになって「ママー」「ちょっと待ってね」「ママー」「はいはい、後でね。」泣かない限り家の中を走り回ってる。そして、最終的にはテレビかビデオでも見ててね。
こうなると、お子さんが何をして欲しいのか、今日の成長ぶりを見てあげる事もありませんよね。これでは、悲しすぎます。子育てが全然楽しくないですよ。
一日中ず~っと見てあげる事は出来ないけれど、状況に応じて一緒に遊びましょう。
そして、その時お子さんの様子を観察しましょう。
赤ちゃんだったら、よ~くお話するようになったとか、英語を教えている赤ちゃんだったら英語が出てきたり、何かを訴えてお話ししてたり、抱っこしたら、壁に貼ってあるカレンダーやアルファベット表を喜んでみたり、自分の興味のある物を指差ししてたり。
昨日まで大好きだったおもちゃには目もくれず急にブロック遊びをしていたり、紙に丸を描いたりお母さんの顔を描いていたり、ごっこ遊びを始めるお子さんもいると思います。成長したのね。こんな事が出来るようになって。と、嬉しく思えるはずです。
あ~あ、また散らかして~と思うか、う~ん、かわいい。と思うかの差は大きいですよ。
そしてよ~く観察していると、今何が必要か、どんな方法で色々な事を教えると楽しめるのか。見つけることができるはずです。もちろん、この時に遅れている所や、気になる行動をチェックする事はとても重要な事だと思います。
お母さんが気になる事を早く対処する事は子育てには欠かせない事です。